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ベルギーが❝バイオテック バレー❞と呼ばれる3つの理由


 ベルギーの名産物というと何を想像しますか?チョコレート、ビール、ワッフル・・・と思った方が多いのではないでしょうか?実はベルギーはバイオテクノロジーでも有名なのです。

 今回のコラムでは、なぜベルギーが欧州の❝バイオテック バレー❞と呼ばれているのか、また最近、日本でも注目されているベルギー産のバイオテクノロジー製品についてもご紹介します。


(参照元:The health & biotech valley ベルギー政府公式ページ)



ベルギーが❝バイオテック バレー❞と呼ばれる3つの理由

 

 ベルギー政府の公式ページによると、ベルギーが❝バイオテック バレー❞である所以には主に以下3つの理由があると言います。


①長い化学・物理研究の歴史

 ベルギーは、1911年に物理学と化学に関する伝説的なソルベイ会議が開かれて以来、世界の科学界で主導的な役割を果たしてきました。

 1920年代には、コルニール・ヘイマンスとジュール・ボルデがノーベル生理学・医学賞を受賞しました。1950年代には研究開発が加速。グラクソ・スミスクラインが世界初のポリオワクチンを製造したのもベルギーでした。ジョンソン・エンド・ジョンソン医療用医薬品部門であるヤンセンファーマもベルギーに本社を置いています。そして現在、世界10大バイオ製薬会社のすべてがベルギーに拠点を置いています。

新型コロナウィルスのパンデミック禍においては、ファイザーとバイオエヌテックが開発したmRNAコロナワクチン10億回分がベルギーで製造されました。これは、ベルギーが長年培ってきたバイオテクノロジー分野における投資成果として象徴的なできごとした。  盤石な研究開発基盤、バイオ製造の拡大、活発な起業家や投資家のコミュニティの成長、そして政府の政策支援。それらすべての要素が相乗効果を発揮し、ベルギーのバイオテクノロジー先進国としての更なる成長を後押ししています。


②バイオテクノロジー人材育成のエコシステムを構築

 東京の人口が1,400万人であるのに対して、ベルギーの総人口は1,100万人。人口的には小国であるにも関わらず、バイオテクノロジーの分野において、世界的に高い水準の大学が12あると言われており、同分野において、国際的に有名な学部や研究チームがあります。このように教育機関を通して、バイオテクノロジーにおける将来を担う多くのスぺシャリトを育成しています。

 さらに、世界でも有数の大学病院が7つあり、大学における最先端の研究を医療の現場で活かす好循環を構築しており、高水準の医療を提供しています。大学病院はバイオテクノロジーにおけるR&Dの理想的なプラットフォームとなっています。

 このように、ベルギーは国家政策として、バイオテクノロジー分野に優秀な人材が安定的に流入してくるというエコシステムを構築しており、その水準を高めることに持続的に努めています。


③国家政策としての取組み

 デ・クロー首相率いるベルギー政府は、同国におけるバイオテクノロジー産業の強化を長期的かつ戦略的ビジョンとして掲げてきました。  2021年10月には、同政府はバイオ医薬品の研究開発・生産における同国の主導的地位をさらに強化することを誓い、バイオテクノロジー関連企業、教育・医療機関がその共同憲章に署名しました。  バイオテクノロジー分野の国際競争が激化する中、同国は❝バイオテック バレー❞としての地位を確固たるものにするべく、2022年には57億ユーロをR&Dに投資。   そして現在、ベルギーはバイオ医薬品の輸出で欧州1位、世界全体でも第3位にランクされており、その総額は560億ユーロに上ります。

欧州の❝バイオテック バレー❞で誕生した消臭・洗浄剤

 

 コロナ禍を経て近年、急速に欧州で広まりを見せているのが、バイオテック バレー発の活きた善玉菌を活用した衛生管理方法です。

 従来の衛生管理方法では、薬剤を使って菌を除去するという考え方が主流でした。ところが、コロナ禍において衛生管理の強化が求められる中、薬剤の過剰な使用により環境・人体への悪影響だけでなく、多くの病原菌が耐性を持つようになるという未だかつてない危惧すべき状況が生まれました。  サステナブルな衛生管理が求められるようになった中、欧州の病院や公共施設で取り入れられるようになったのが善玉菌を活用した画期的な清掃方法です。  活きた善玉菌を高濃度に含んだ洗浄剤・消臭剤で対象空間を定期的に清掃することで、微生物の生態系が整い、病原菌が繁殖しにくい環境が形成されます。

これは、腸内環境において善玉菌を増やすことで健康的なフローラを形成するというのと同じ考え方ですが、温度や湿度の変化が激しい生活環境において微生物の生態系を安定させることは困難でした。

 それを可能にしたのが、バイオテック バレーにあるクリサル社です。クリサル社は長年のバイオ研究により多様な環境でも活発に活動する善玉菌を発見し、それらを活きた状態で長期的に保存する技術を開発しました。

現在、活きた善玉菌を高濃度に含んだ洗浄剤・消臭剤はグランバイオシリーズとして日本で販売されています。

 ご興味ありましたら是非お気軽にお問合せください。








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